ほとんどの学習者が早い段階で身につける習慣があります。新しい単語を見つけたら、その訳を横に書く。一つの単語、一つの意味、一行。
自然な学習単位に見えます。でも、そうではありません。
別の言語の単語は、ほとんど一人で生きていません。小さなまとまりで動きます。動詞と相性のよい名詞、名詞のあとに来る前置詞、形容詞がよく修飾する名詞。単語だけを集めると、その単語が連れている相手を見落とします。そして、その相手こそが文を自然にします。
チャンクがしていること
流暢な話者は、考えを一語ずつ組み立てているわけではありません。まとまりを取り出します。make a decision、take a shower、ask a question、get in trouble。まとまりがそのまま来るので、中の文法はもう決まっています。
だから母語話者は、上級学習者が迷う小さな選択であまり立ち止まりません。do か make かを決めているのではありません。そのフレーズが最初から一つのものだったのです。
単語だけで学ぶ人は、毎回その場で組み立てます。チャンクで学ぶ人は、それをしません。文はすでに形を持って出てきます。
一語のリストで十分に感じる理由
単語リストは進歩を数えられます。今月五百語、夏までに千語。数字が増え、アプリも褒めてくれます。
でも流暢さは単語数として保存されるわけではありません。むしろフレーズ数です。考えずに取り出せる完成した小さな表現がいくつあるか。孤立した二千語より、八百のチャンクのほうが自然に聞こえることがあります。
前者は翻訳します。後者はそのまま話します。
役に立つチャンクの形
チャンクは長くなくていいし、慣用句でなくても構いません。言語が実際に使う単位であれば十分です。
- 動詞とよく一緒に出る名詞
- 名詞とそれに続く前置詞
- 形容詞とよく組む名詞
- 会話で何度も出る小さなつなぎ表現
新しい単語に出会ったとき、聞くべき問いは「これはどういう意味か」だけではありません。「この単語は何と一緒に出るか」です。前者はフラッシュカードをくれます。後者は文をくれます。
簡単な習慣は、単語を書くときに、その単語が入っていた最短のフレーズも書くことです。文全体ではなく、自然に聞こえた二、三語で十分です。その小さなまとまりが、文法も一緒に運んでくれます。
単語だけでいいとき
単語を一つで覚えるのがいつも悪いわけではありません。
- 具体物や地名など、固定した組み合わせが少ないとき
- 産出ではなく理解のために読んでいるとき
- チャンクはすでに知っていて、新しい語だけが足りないとき
大事なのは、すべてをチャンクにすることではありません。単語が相手と一緒に覚えてほしがっているとき、それに気づくことです。
実用ルール
新しい単語を書き留めるなら、たいてい安全なのはこれです。
単語だけでなく、フレーズを残す。
単語リストは認識を鍛えます。チャンクは発話を鍛えます。その違いは、話そうとした瞬間に現れます。正しい言葉が一緒に来るのは、最初から一緒に覚えたからです。